■エヴァンジェリン Evangeline
コクトー・ツインズが1993年に発表した、切なくも美しいシングル曲。同年のアルバム「Four-Calendar Cafe」にも収録。キラキラと揺らめくカレイドスコープのようなサウンドを、この曲のビデオクリップが見事に視覚化している。
■エズミに捧ぐ―愛と汚辱のうちに For Esme - with Love and Squalor
J.D.サリンジャーの作品をいつまでも愛せる人間でいたいものだ。初めて読んだ時の、無垢な気持ちを忘れないように。「ナイン・ストーリーズ」収録の「エズミ」は、僕の大好きな一篇。大人びた少女と壊れた時計、眠り・・・。「角のところで会いましょう!」。
■エデン Eden
エヴリシング・バット・ザ・ガールのファースト・アルバムにして、ネオアコの歴史を語る上での超重要必須アイテム。ベン・ワットとトレイシー・ソーンの出会いはこの世の美しい奇跡のひとつだ。20世紀のアダムとイヴは、やがてネオアコという地にたどり着き、それまでに誰も耳にしたことのない清冽な音を紡ぐのだった。でもやっぱり僕はドラムンベース以前の彼らが好きだな。
■エムアンドエムズ M&M's
(上記リンク、音声が出るのでご注意を)色とりどりのマーブル・チョコレート・キャンディ。僕は黄色い袋、ピーナツ入りのファン。掌に馴染むあのサイズも可愛いですね。1941年にプレーンが発売され、ピーナツ入りは1954年に登場。最初はブラウン一色で発売されたが、その後1960年に赤、緑、黄色が、1976年にオレンジ色が追加された。青色が加わったのが1995年で、これはアメリカ全土、一千万人以上へのアンケート(青、ピンク、紫、変更なし、という4つの選択肢から一つを選ぶ)を経て、半数以上の支持を得て勝ち抜いた色なのだそうな。エムアンドエムズにも歴史あり。
音楽日記 | trackback(0) | comment(2) |
2007/09/25
■ヴィックス・ヴェポラップ Vicks Vaporab
風邪で咳がひどいときは、こいつを胸や鼻の下に塗ってマスクをして寝るとかなり楽になる。お湯に溶かして湯気を吸うのもいい。僕の子供の頃からの愛用/常備薬。「ヴ」がふたつも入った名前もしつこくてちょっと面白い。冬の季語として採用されたい。
■ヴィトゲンシュタイン Ludwig Wittgenstein
1889年-1951。ウイーン出身。20世紀を代表する哲学者の一人。前期の「論理哲学論考」、後期の「哲学探究」、「語りえぬものには、沈黙しなければならない」という言葉などで知られる。思想は難解だが、真理を見出すことに魂を注ぎ続け、苦悩と共に生きたこの孤高の哲学者の純粋さに僕は強く惹かれる。
■ウェンディー・スミス Wendy Smith
プリファブ・スプラウトの(元)紅一点。透明感のある歌声と、「Cars And Girs」をはじめとするプロモーション・ビデオで見られる彼女は息を呑むほど美しい。かつてはパディ・マクアールンと恋人同士だった彼女もバンドを去った。今は地元イギリスで音楽療法のトレーナーをしていると伝え聞く。ヤング・マーブル・ジャイアンツのよき助言者でもあり、その後のウィークエンドのジャケット画を担当したことでも知られている。
■牛 Cow
牛はどこか哀しい。以前勤めていた品川には近くに食肉市場があったせいか、木の檻の付いたトラックで運ばれて行く牛たちをよく見かけたものだった。ドナドナ・・・どの牛も哀しい瞳をしていたっけ。東横線の学芸大学駅前、牛の口から「ここだよー」と吹き出しの出たオレンジ色の看板は、ステーキハウス「ケネディ」。これも見るたびに物哀しさを誘う。時々本気でベジタリアンになれたらと思うのです。
■うたかたの日々 L'Ecume Des Jours
パリの作家(であり詩人であり画家でありトランペッターであり・・・)、ボリス・ヴィアンの代表作の一つ。肺の中で睡蓮が生長する奇病にかかった美少女クロエと青年コランとの、あまりにも美しくあまりにも哀しい恋の物語。「人生にとって大切なもの、それはきれいな女の子との恋愛と、ニューオリンズかデューク・エリントンの音楽だ」なんてイカしてる。
■馬の骨 Uma No Hone
牛と来れば馬。「馬の骨」はキリンジ弟・堀込泰行氏のソロ・プロジェクト。初のソロ・アルバムの一曲目をカバー曲(「MY STOVE'S ON FIRE」/ロバート・レスター・フォルサ)にするなんてやっぱりセンスがいいな。アルバム「馬の骨」は既にエヴァー・グリーン。現在、泰行氏による「もしもピアノが弾けたなら」がCMで流れていますが、これも味わいがあってSO GOOD。乞CD化。
音楽日記 | trackback(0) | comment(0) |
2007/09/04
■イアン Ian
UKのミュージシャンには沢山いますね。イアン・マッカロク(エコー&ザ・バニーメン)、イアン・カーティス(ジョイ・ディヴィジョン)、イアン・ブロウディ(ザ・ライトニング・シーズ)、イアン・ブラウン(ザ・ストーン・ローゼズ)。僕の好きな「イアン」たち。作家だけどイアン・マキューアンもぜひ入れたい。そう考えると、ジャニス・イアンというのは不思議な名前だ。花子太郎?ちょっと違うか。
■池波正太郎 Shotaro Ikenami
「鬼平犯科帳」「仕掛人・藤枝梅安」などの人気時代小説を数多く残したが、僕は氏のエッセイのファン。美食家としても知られ、食にまつわる文章も昔気質の小気味よさがあっていい。タイトルからしてそそられる「散歩のとき何か食べたくなって」や「銀座日記」は、寝る前の「ナイトキャップ本」に最適。ただし夜中にやたらに腹が減って困るのが難点と言えば難点。
■伊丹十三 Juzo Itami
伊丹監督は、台本に書かれたセリフを、「てにをは」まで一字一句変えずに言うことを俳優たちに厳しく要求したという。そこまで練りに練った完璧な台本だったということだ。「お葬式」「タンポポ」「マルサの女」「あげまん」・・・。どの映画も比類無き面白さで、日本の映画界は本当に惜しい人を亡くした。
■イノダコーヒ INODA COFFEE
「コーヒー」ではなくて「コーヒ」というところが素敵だ。1940年創業の(!)京都の有名なコーヒー店。京都に行くと必ず行く、というか、むしろイノダのコーヒーを飲みたいがためにわざわざ京都に行くことも。できれば堺町通三条の本店に足を運びたいところだが、京都駅ポルタ地下街の支店も便利。最初から砂糖とミルクが入った、甘くて微かな酸味のあるホットコーヒの美味しさといったら!お土産はもちろん「アラビアの真珠」でしょう。なんて書いているうちにまた無性に飲みたくなってきた。詳しくはこちら ⇒ INODA COFFEE WEB SITE イノダコーヒ公式ウェブサイト
■インドア・ポップ INDOOR POP
「スタジオでの実験や機材上での操作に重きを置いて」「ライヴで再現することを前提には作られていない音楽」というのは、「インドア・ポップ・サイクル」(1999年。絶版)という素敵な音楽ガイドブックを監修した宮子和眞さんによる定義。ジム・オルーク、ステレオ・ラブ、ハイ・ラマズ、ビーチ・ボーイズ(ペット・サウンズ)、プリファブ・スプラウト、日本からはピチカート・ファイヴ「カップルズ」やキリンジ、大滝さんの「ロング・バケーション」まで、その適用範囲は幅広い。インドア・ポップ。いい言葉ですね。陽の余り当たらない小さな部屋で、ひとり機材を触りながら自分だけの音楽をこつこつと紡いでいる、ちょっとネクラ(死語)な青年の姿が浮かぶ。
音楽日記 | trackback(0) | comment(2) |
2007/08/30

ストロベリー・ディクショナリー ―永遠の少年少女に捧ぐスタイルブック / 渚 十吾 (2000/03)
■青山ブックセンター各店で、渚十吾さんセレクトのオリジナルブック&グッズフェアが開催されていますね。僕もずっと探していた「ストロベリー・ディクショナリー」を入手することができました。
■さて、その「ストロベリー・ディクショナリー」、春・夏・秋・冬のシーズンごとに、[ア]から[ワ]まで、渚氏のお気に入りの音楽や本、各種ショップや映画などを集めた楽しいディクショナリです。続編「ブルーベリー・ディクショナリー」も合わせて。
■僕もちょっとマネをしてディクショナリ、やってみたくなりました。僕のレーベルの名前を付けて「チェリーストーン・ディクショナリー」、それでは早速 [ア]の項から。
■アヴェ・マリア Ave Maria
無数の音楽作品が存在する中、個人的にはMary Hopkinのアルバム「Spirit」(1989)の冒頭を飾る、シューベルト作「アヴェ・マリア」をお薦めしたい。荘厳なオーケストレーションの彼岸から、メアリー・ホプキンの澄んだ歌声が神々しい光を放つ。この「Spirit」は全編タイトルどおり、スピリチュアルで深遠な美しさに溢れた佳品。僕は無宗教ですが、思わず敬虔な気持ちになります。廃盤の様なので中古で探してみてください。リマスター/リイシュー望む。
■青山ブックセンター Aoyama Book Center
通称ABC。1980年の六本木店オープンを皮切りに、広尾、新宿、自由ヶ丘、天王洲と店舗を拡大。1996年には青山「本店」を出店。バブル崩壊のあおりを受け2004年の7月16日に全店が閉店するも、作家や文化人らの署名運動をきっかけに、日本洋書販売が経営を引き継いだ。同年9月29日より六本木店、青山本店以降次々と再オープン。僕はこの書店で一体どれだけの量の本を買ったことだろう。世界で一番好きな書店(あるいは世界で一番好きな場所)であり、書物を通して沢山のことを教えてくれた僕の先生のような存在。なお倒産/再生の事情については浅井輝久(著)「ABC青山ブックセンターの再生」に詳しい。
■秋 Autumn / Fall
米語「Fall」の語源は、木の葉が“落ちる”季節だから。でも秋はいいですね。四季の中で一番好きだ。澄みきった空の青さ、懐かしい風の匂い。「コバルトが 目にしみますね/誰だって 秋はひとりですね」と沢田研二が歌う「コバルトの季節の中で」(アルバム「ロイヤル・ストレート・フラッシュ 2」に収録)は、秋に聴きたい隠れた名曲。
■アンディー・ポーラック Andy Pawlak
一人プリファブ・スプラウト、なんて呼ばれることも。アルバム一枚と、それ以前にリリースされた二枚のシングルを残して音楽界から姿を消したと聞く。件(くだん)のアルバム「SHOEBOX FULL OF SECRETS」は、全編を通してロマンティシズムの香り高く、まばゆいばかりに純度の高いピュア・ポップがキラキラと結晶化された名盤。僕の過去サイトでも一度ご紹介しました。 ⇒ 渋沢アキオの「靴を見つめるヒトビト」 SHOEBOX FULL OF SECRETS / ANDY PAWLAK (1989)
■餡ドーナツ Bean-paste Doughnut
粉砂糖のひんやりとした舌触りによる第一楽章、揚げたパン生地のねっちりと弾力のある歯ごたえは第二楽章、そして甘さ控えめにしっとりと練り上げたこしあんによる第三楽章。まさに味の交響詩、というのは大げさですねやっぱり。冷たい牛乳と。
■アントニオ・タブッキ Antonio Tabucchi
イタリアの作家(1943-)。「インド夜想曲」「遠い地平線」「逆さまゲーム」「ペアト・アンジェリコの翼あるもの」など、どの作品もすべてが素晴らしい。僕の最も敬愛する作家の一人。夢と現(うつつ)の狭間を漂うような、情感に溢れた美しい文体の魅力は、その殆どの作品を翻訳し紹介した須賀敦子さんの力によるところも大きい。残念ながら1998年に須賀さんが亡くなって以降、翻訳が出ていないのが寂しいところ。
■それではまた。次は[イ]の項でお会いしましょう。
音楽日記 | trackback(0) | comment(0) |
2007/08/26

■MySpaceTVで公になりましたね。モノクロームの映像が美しい。役者さんも皆感じ出てます。公式サイト(まだ正式にOPENしていないようですが)には10月5日公開とありますが、日本での公開はいつになるのでしょうか?楽しみです!
■映像をチェック⇒ MySpaceTV: CONTROL : LA BANDE-ANNONCE by Control, le film
■情報元はCDJournal.comでした。リイシューのニュースです。こちらも楽しみ。⇒ CDJournal.com - ニュース - ジョイ・ディヴィジョンの名作群がボーナス・ディスク付リマスター盤として再発
■映画は恐らく、イアンの未亡人による伝記が元になっていると思われます。映画を見る前に読んでおくのも良いかも知れませんね。⇒ 未亡人によるイアン・カーティスの伝記
■映画の公式サイト。 ⇒ Control - A Film By Anton Corbijn
■ニュー・オーダーの公式サイトには、映画のスチール写真が数点UPされています。 ⇒ New Order Online - A New Order / Joy Division Web Site
音楽日記 | trackback(0) | comment(0) |
2007/08/24


