
タッチング・フロム・ア・ディスタンス―イアン・カーティスとジョイ・ディヴィジョン (単行本) / デボラ・カーティス (2006/09)
■いつの間にか翻訳が出ていたのですね。原書は持っていたのですが、慌てて入手しました。1980年、自らの手で命を絶った Joy Division のリード・シンガー、イアン・カーティス。本書はその未亡人、デボラ・カーティスによる伝記です。
■本の扉には「Love Will Tear Us Apart」の直筆原稿があり、結婚式の/子供を抱いたイアンの写真(写真は原書はカラー、こちらの翻訳書はモノクロといった違いがあります)があり、未発表作を含むイアンの全詩(翻訳付き)があり、全ディスコグラフィー、全ギグ・リストがあり、といったアイテムだけでも、本書の価値は十分にあるでしょう。
■本編も、妻という最も近い立場から見たイアンの生い立ちや私生活、バンドの内情などが詳細かつ赤裸々に描かれており、ファンには大変興味深い内容になっています。
■とは言えまだ僕はこの本をきちんと読んでいません。読了後にまた感想など書きたいと思います。今日はとりあえずご報告まで。
■原書もまだ入手可能です↓
Touching from a Distance: Ian Curtis and Joy Division / Deborah Curtis (2001/06)
Book | trackback(0) | comment(2) |
2007/02/27
FROM BRUSSELS WITH LOVE / V.A. (2007)
■この作品の再発を待ち続けること20年弱。中古盤屋に行けば必ずコンピレーションのコーナを「ブリュッセル、ブリュッセル」ととつぶやきながら(アブナい)くまなくチェックし、壁にかかったアナログ盤の値段を眺めてはため息をつき、ネットで検索を続け、音源を持っている人のウェブ記事に羨望のまなざしを送り・・・・・・そんな日々ともようやくお別れです。この名盤がリイシューされない訳が無いと信じながら、いつの日か奇跡のようにCDショップに並ぶ姿を目にする、そんな日を夢見て来ましたが、ついにその奇跡が起こったのですね。今聴いても全く色あせることのない、見事な工芸品のような愛しのブリュッセル。生きてて良かった!
■時をさかのぼること1978年、ニュー・オーダーらが所属したファクトリー・レーベルのベルギー支部といった形で始動したクレプスキュール・レーベルから、本作がカセット・テープというフォーマットで世に出たのが80年。僕が聴いたのはその後83年にアナログLPとしてリリースされたバージョンでしたが、インストあり、歌モノあり、ブライアン・イーノやジャンヌ・モローのインタビュー(バックにはエリック・サティのJe te veux が)まであり、といったその不思議な黄昏(クレプスキュール)色の音のつづれ織りに、何か説明のつかない、それまでに聴いたどんな音楽から感じるのでもない、何とも不思議な感情(感動)を覚えた時のことを、今でもはっきりと覚えています。
■当時貸しレコード屋で借りたLPをダビングしたカセットを、それこそ毎日のように聴きましたが、THOMAS DOLBYの名曲「airwaves」や、DURUTTI COLUMNの繊細で耽美な音世界、HAROLD BUDOの美しいピアノなど、どの作品も大好きで本当に飽きることがありませんでした。
■その後、本作は87年にCDとしてリリースされる訳ですが、その頃はとにかく貧乏でしたし、カセットがあるからまたいつか手に入れれば、などと思ったのが運の尽き・・・・・・愚かな僕はその貴重な磁性体を、別の音源で抹消してしまったのです。時既に遅し!気付けばCDはいつしか廃盤に。それから・・・・・・ ⇒ 以降、冒頭の文章に戻る。
* * *
■本作はその80年版オリジナル・カセット・バージョンの再現(デジタル・リマスタリング)ということで、当時のライナーやイラスト、フォト、クレジットなどを収録した20ページものブックレットまで付いています。また、日本盤にはストロベリーディスクショナリー」などの著書でも知られる渚十吾氏の解説も(僕が買ったのもその日本盤で、渋谷タワーレコードのコンピレーションコーナーに面出しして置いてありました)。
■本作のリイシューを知るきっかけとなったのが、僕がいつもチェックを欠かさない重要ブログのひとつ、まいさまさんの「plus que jamais」です。まいさまさんにも「シブサワより感謝をこめて」 ⇒ plus que jamais
■まいさまさんもおっしゃっていますが、次は是非、本作の続編とも言うべき「The Fruits Of The Original」のリイシューを心より希望するところです。
■日本でのディストリビューター、disk unionのサイトにて、試聴〜購入が出来ます(上記ジャケ写からもリンク可能)。 ⇒ disk union.net
■復刻を手がけたLTMレーベル、ありがとう! ⇒ ltmcd 2479
New Wave | trackback(2) | comment(2) |
2007/02/25

Can Cladders / The High Llamas (2007)
■幕開けの麗しいストリングスの音色に耳を奪われたのもつかの間、クールなオルガンにかぶさるアナログ・リズムマシンのハイハット、ショーン・オヘイガンの心温まる歌声、独特の、と言うしかない夢見心地でソフトなメロディー、女声コーラス、ギター、バンジョーと来れば・・・・・・とにかくすべてが、素晴らしくハイ・ラマズなのです。
■メロディーが美しい。弦やブラスを随所にちりばめたバックトラックがまた美しい。曲想もバラエティーに富み、まさに「オヘイガン節」といったフレーズが満載。ファンの期待を120%裏切ることは無いでしょう。音響系というくくり方もされていた彼らですが、本作はその流れを汲む丁寧な音作りを根底に置きながらも、何よりも純粋に楽しめる極上のポップ・アルバムに仕上がっています。これから訪れる春にも豊かな彩りを添えてくれること請け合いの、ハートウォームな一枚です。
■ハイ・ラマズは、1980年にアイルランドで結成されたマイクロディズニーのメンバーであったショーン・オヘイガンが、解散後のソロ活動を経て92年に結成した(現在)6人組。本作は彼らの通算7枚目のオリジナル・アルバムです。
■HMVのサイトで全曲試聴可 ⇒ High Llamas - Can Cladders - HMV
■公式サイト ⇒ highllamas.com
■Myspace ⇒ http://www.myspace.com/thehighllamassongs
■過去記事 ⇒ SNOWBUG / THE HIGH LLAMAS (1999)
Pop | trackback(0) | comment(2) |
2007/02/22
![]()
Never Lose That Feeling #2 / V.A. (2006)
■いつの間にか出ていたのですね、ロンドンのClub AC30によるシューゲイザー・カヴァー・コンピ「Never Lose That Feeling」の第二弾。早速購入しました。曲目は以下の通りです。
01. Hammock - Black Metallic (Catherine Wheel)
02. Sleepless - Shallow (Catherine Wheel)
03. Piney Gir - I Want To Touch You (Catherine Wheel)
04. Madrid - All Of My Tears (Spiritualized)
05. Fiel Garvie - Blue Thunder (Galaxie 500)
06. Hartfield - Soon (My Bloody Valentine)
07. The Swirlpool - When You Sleep (My Bloody Valentine)
08. Nemeth/Siewert - No More Sorry (My Bloody Valentine)
09. Destroyalldreamers - Souvlaki Space Station (Slowdive)
10. Sing-Sing - Sunbathing (Lush)
11. Exileinside - Pearl (Chapterhouse)
12. Britta Phillips - How You Satisfy Me (Spectrum)
13. The Imaginary Boy - Today (Ride)
14. Paula Kelley - Vapour Trail (Ride)
15. Below The Sea - Delaware (Drop Nineteens)
16. Viet Cong Blues Project - Winona (Drop Nineteens)
■今回もマイブラ、スロウダイブ、ライドなどの名曲をしっかり押さえています。個人的な目玉は、元Lush・エマ嬢のユニット「Sing-Sing」による、Lush「Sunbathing」のセルフ・カヴァーでしょうか。オリジナルよりあっさりした仕上がりでなかなか良かったです。
■レーベルサイト ⇒ Club AC30
■iTunes Storeで一曲ずつ購入可 ⇒ iTunes Store
■第一弾はこちら ⇒ NEVER LOSE THAT FEELING #1 / V.A.
■(参考)Sing-Sing公式サイト ⇒ iTunes Store
Shoegazer | trackback(0) | comment(0) |
2007/02/12

A THOUSAND DAYS / MITCHELL FROOM (2005)
■ドビュッシーやサティ、ショパンなどにも通じる、クラシカルでリリカルな、そこはかとなく美しいピアノソロ小品集。
■穏やかでどこか懐かしく、少しだけ哀しみを誘うピアノの音色は、ひとり過ごす静かな休日のBGMにうってつけです。キラキラと輝く一日の始まりに、音も無くそぼ降る雨の夕暮れに、心にそっとしみわたる音楽のアロマ。遠くのあの人に出すあての無い手紙をしたためたり、来し方行く末にそっと想いを巡らせたり、そんな孤独な時間さえ愛しいものに変えてくれる一枚です。
■ミッチェル・フルームは、クラウデッド・ハウスやスザンヌ・ヴェガ(彼女とはかつて私的なパートナーでもありました)、エルヴィス・コステロなどを手がけた名プロデューサー。本作はそんな彼が幼い頃から親しんだピアノで、「冷たくもなく、過剰にセンチメンタルでもない、そんな美しくて静かな音楽を創りたかった」という自身の言葉どおりに紡ぎだした、38分のひそやかな音世界です。上記ジャケ画像クリックにて試聴可能。休日のお供にぜひこの一枚を。
Holiday | trackback(0) | comment(2) |
2007/02/11

俺がJBだ!―ジェームズ・ブラウン自叙伝 (文春文庫) (2003)
■「ファンクの帝王」ことジェームズ・ブラウンも残念ながら昨年末に亡くなってしまいましたが、今読んでいる「俺がJBだ!―ジェームズ・ブラウン自叙伝」が滅法面白くて、会社の昼休みや通勤電車などいつも手放さずに読んでいます。
■破天荒で無頼漢といったパブリック・イメージがあるJBですが、実際には非常に勤勉で生真面目な音楽家であり、他人思いの心優しい人物だったことがよく分かります。極貧から這い上がり、努力を重ねながら成功への階段を上っていく姿は読んでいてワクワクしますし(このあたり、ちょっと矢沢永吉「成り上がり」(←実は僕この本密かにすごく好きなんですよね)を思わせるところも)、ブラック・ミュージックの歴史を紐解く重要かつエキサイティングな記述が満載で、とにかく楽しめる素晴らしい一冊です。きっとJBのことですから、今もイカしたソウル・ミュージックを奏でながら、この世の我々ばかりではなくあの世の魂(ソウル)たちをも喜ばせていることでしょう。合掌・・・。
■その他音楽本では「skmt2」(坂本龍一氏のインタビュー集)、「アンビエント・ドライヴァー」(細野晴臣氏のエッセイ)、「イエロー・マジック・オーケストラ」(メンバーのロング・インタビュー含むYMO研究)などのYMO関連本や、「レコード・バイヤーズ・ダイアリー」(レコード・バイヤー内門洋氏の海外買い付け日記)、ユリイカ(特集・戦後日本のジャズ文化)など読みましたが、どれも非常に面白い本でした。
■平行して、「遥かなる航跡」(シャネル日本法人の社長、リシャール・コラス氏の自伝的小説。社長業の余技というには素晴らしすぎる、優れた美しい小説だと思います)、ずっと長い間探していて今日偶然に古本屋で見つけて喜んだ「レイモンド・カーヴァーの子供たち」(デブラ・スパーク編、アメリカの20代作家たちの短編集)などなど、文芸書も含めて色々と楽しく読み進めている今日この頃です。
Book | trackback(0) | comment(0) |
2007/02/11

VIOLET / BOY IN STATIC (2007)
■ダブリンに本部を置く、シューゲイザー認定機構(Certification Board for Shoegazer Music、通称CBSM)はこの度、2007年最初のシューゲイザー認定作品が本作「VIOLET」に決定したと発表しました。以下は同機構によるコメントの要約です。
■「認定は委員によって満場一致で可決されました。ノイズ・ギター、フィードバック・サウンド、エモーショナルなタム/スネアの連打、深いエコー、といった必須要件を全て満たしているのはもちろんのこと、ニール・ハルステッド(スロウダイヴ)ばりのナイーブなヴォーカルは我々を十分に魅了しましたし、クラシカルなストリングスの導入も本作に新鮮味を与えるのに成功しています。我々は本作を素晴らしい純正シューゲイザー作品としてここに認定し、皆様に強く推すものであります。」
■・・・というのはもちろん作り話ですが、このコメントの内容には間違いありません。シューゲイザー好きの方にはきっと気に入っていただけることと思います。
■ボストン在住の中国系アメリカ人、アレクサンダー・チェンのソロ・プロジェクト「BOY IN STATIC」によるセカンド・アルバム。日本盤には、Her Space Holidayによるリミックスも収録。アルバムのアートワークも本人によるもので、コクトー・ツインズ等を手がけた23エンベロップによる4ADのアルバムジャケットを思わせます。
■残念ながら本作を試聴できるサイトがまだ見つかりません。取り急ぎ以下の各種サイトにて、ファーストアルバムからの数曲をお楽しみください。いずれ音源がUPされると思いますので、その時にはまた続報いたします。
■公式サイト ⇒ Boy In Static
■ブログ ⇒ Boy In Static
■MySpace ⇒ http://www.myspace.com/boyinstatic
■インタラクティブ・アーティストでもあるチェンが自ら手がけた、本作「VIOLET」の美しいプロモーション・サイト。蝋燭の先端でマウスボタンを押し続けると・・・ ⇒ shiver.tv
Shoegazer | trackback(0) | comment(0) |
2007/02/07

the bird and the bee / the bird and the bee (2007)
■これは素敵だ!L.A.の男女ユニットのデビュー・アルバム。どこか懐かしさを感じさせる、ドリーミーな極上エレクトロ・ポップ。
■心地よい浮遊感に包まれたバックトラックに融ける、キュートな女性ヴォーカル(ローウェル・ジョージ(リトル・フィート)の実娘だそうです)がとてもいい。透明感と温かみを併せ持つその声は、ビョークや土岐麻子さんを思わせます。2曲目などは、コクトーズのエリザベス(それも「Four-Calendar Cafe」あたりの優しい歌唱法の)みたい。セイント・エティエンヌやステレオラブなどお好きな方にも。
■リリースはジャズの名門・ブルーノートの関連レーベルであるメトロ・ブルーから。 ⇒ Blue Note Records
■国内公式サイトで試聴を ⇒ the bird and the bee official site
■MySpaceでも試聴可。Yahoo!ライブ映像へのリンクもあります。⇒ www.myspace.com/thebirdandthebee
Pop | trackback(0) | comment(2) |
2007/02/04
| TOP |


