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チェリーストーン・ディクショナリー [イ]

■イアン Ian

UKのミュージシャンには沢山いますね。イアン・マッカロク(エコー&ザ・バニーメン)、イアン・カーティス(ジョイ・ディヴィジョン)、イアン・ブロウディ(ザ・ライトニング・シーズ)、イアン・ブラウン(ザ・ストーン・ローゼズ)。僕の好きな「イアン」たち。作家だけどイアン・マキューアンもぜひ入れたい。そう考えると、ジャニス・イアンというのは不思議な名前だ。花子太郎?ちょっと違うか。

■池波正太郎 Shotaro Ikenami

「鬼平犯科帳」「仕掛人・藤枝梅安」などの人気時代小説を数多く残したが、僕は氏のエッセイのファン。美食家としても知られ、食にまつわる文章も昔気質の小気味よさがあっていい。タイトルからしてそそられる「散歩のとき何か食べたくなって」や「銀座日記」は、寝る前の「ナイトキャップ本」に最適。ただし夜中にやたらに腹が減って困るのが難点と言えば難点。

■伊丹十三 Juzo Itami

伊丹監督は、台本に書かれたセリフを、「てにをは」まで一字一句変えずに言うことを俳優たちに厳しく要求したという。そこまで練りに練った完璧な台本だったということだ。「お葬式」「タンポポ」「マルサの女」「あげまん」・・・。どの映画も比類無き面白さで、日本の映画界は本当に惜しい人を亡くした。

■イノダコーヒ INODA COFFEE

「コーヒー」ではなくて「コーヒ」というところが素敵だ。1940年創業の(!)京都の有名なコーヒー店。京都に行くと必ず行く、というか、むしろイノダのコーヒーを飲みたいがためにわざわざ京都に行くことも。できれば堺町通三条の本店に足を運びたいところだが、京都駅ポルタ地下街の支店も便利。最初から砂糖とミルクが入った、甘くて微かな酸味のあるホットコーヒの美味しさといったら!お土産はもちろん「アラビアの真珠」でしょう。なんて書いているうちにまた無性に飲みたくなってきた。詳しくはこちら ⇒ INODA COFFEE WEB SITE イノダコーヒ公式ウェブサイト

■インドア・ポップ INDOOR POP

「スタジオでの実験や機材上での操作に重きを置いて」「ライヴで再現することを前提には作られていない音楽」というのは、「インドア・ポップ・サイクル」(1999年。絶版)という素敵な音楽ガイドブックを監修した宮子和眞さんによる定義。ジム・オルーク、ステレオ・ラブ、ハイ・ラマズ、ビーチ・ボーイズ(ペット・サウンズ)、プリファブ・スプラウト、日本からはピチカート・ファイヴ「カップルズ」やキリンジ、大滝さんの「ロング・バケーション」まで、その適用範囲は幅広い。インドア・ポップ。いい言葉ですね。陽の余り当たらない小さな部屋で、ひとり機材を触りながら自分だけの音楽をこつこつと紡いでいる、ちょっとネクラ(死語)な青年の姿が浮かぶ。

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2007/08/30


チェリーストーン・ディクショナリー [ア]


ストロベリー・ディクショナリー ―永遠の少年少女に捧ぐスタイルブック / 渚 十吾 (2000/03)


■青山ブックセンター各店で、渚十吾さんセレクトのオリジナルブック&グッズフェアが開催されていますね。僕もずっと探していた「ストロベリー・ディクショナリー」を入手することができました。

■さて、その「ストロベリー・ディクショナリー」、春・夏・秋・冬のシーズンごとに、[ア]から[ワ]まで、渚氏のお気に入りの音楽や本、各種ショップや映画などを集めた楽しいディクショナリです。続編「ブルーベリー・ディクショナリー」も合わせて。

■僕もちょっとマネをしてディクショナリ、やってみたくなりました。僕のレーベルの名前を付けて「チェリーストーン・ディクショナリー」、それでは早速 [ア]の項から。

■アヴェ・マリア Ave Maria

無数の音楽作品が存在する中、個人的にはMary Hopkinのアルバム「Spirit」(1989)の冒頭を飾る、シューベルト作「アヴェ・マリア」をお薦めしたい。荘厳なオーケストレーションの彼岸から、メアリー・ホプキンの澄んだ歌声が神々しい光を放つ。この「Spirit」は全編タイトルどおり、スピリチュアルで深遠な美しさに溢れた佳品。僕は無宗教ですが、思わず敬虔な気持ちになります。廃盤の様なので中古で探してみてください。リマスター/リイシュー望む。

■青山ブックセンター Aoyama Book Center

通称ABC。1980年の六本木店オープンを皮切りに、広尾、新宿、自由ヶ丘、天王洲と店舗を拡大。1996年には青山「本店」を出店。バブル崩壊のあおりを受け2004年の7月16日に全店が閉店するも、作家や文化人らの署名運動をきっかけに、日本洋書販売が経営を引き継いだ。同年9月29日より六本木店、青山本店以降次々と再オープン。僕はこの書店で一体どれだけの量の本を買ったことだろう。世界で一番好きな書店(あるいは世界で一番好きな場所)であり、書物を通して沢山のことを教えてくれた僕の先生のような存在。なお倒産/再生の事情については浅井輝久(著)「ABC青山ブックセンターの再生」に詳しい。

■秋 Autumn / Fall

米語「Fall」の語源は、木の葉が“落ちる”季節だから。でも秋はいいですね。四季の中で一番好きだ。澄みきった空の青さ、懐かしい風の匂い。「コバルトが 目にしみますね/誰だって 秋はひとりですね」と沢田研二が歌う「コバルトの季節の中で」(アルバム「ロイヤル・ストレート・フラッシュ 2」に収録)は、秋に聴きたい隠れた名曲。

■アンディー・ポーラック Andy Pawlak

一人プリファブ・スプラウト、なんて呼ばれることも。アルバム一枚と、それ以前にリリースされた二枚のシングルを残して音楽界から姿を消したと聞く。件(くだん)のアルバム「SHOEBOX FULL OF SECRETS」は、全編を通してロマンティシズムの香り高く、まばゆいばかりに純度の高いピュア・ポップがキラキラと結晶化された名盤。僕の過去サイトでも一度ご紹介しました。 ⇒ 渋沢アキオの「靴を見つめるヒトビト」 SHOEBOX FULL OF SECRETS / ANDY PAWLAK (1989)

■餡ドーナツ Bean-paste Doughnut

粉砂糖のひんやりとした舌触りによる第一楽章、揚げたパン生地のねっちりと弾力のある歯ごたえは第二楽章、そして甘さ控えめにしっとりと練り上げたこしあんによる第三楽章。まさに味の交響詩、というのは大げさですねやっぱり。冷たい牛乳と。

■アントニオ・タブッキ Antonio Tabucchi

イタリアの作家(1943-)。「インド夜想曲」「遠い地平線」「逆さまゲーム」「ペアト・アンジェリコの翼あるもの」など、どの作品もすべてが素晴らしい。僕の最も敬愛する作家の一人。夢と現(うつつ)の狭間を漂うような、情感に溢れた美しい文体の魅力は、その殆どの作品を翻訳し紹介した須賀敦子さんの力によるところも大きい。残念ながら1998年に須賀さんが亡くなって以降、翻訳が出ていないのが寂しいところ。

■それではまた。次は[イ]の項でお会いしましょう。

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2007/08/26


イアン・カーティスの生涯を描いた映画 『Control』 の映像がついに!

control.jpg

MySpaceTVで公になりましたね。モノクロームの映像が美しい。役者さんも皆感じ出てます。公式サイト(まだ正式にOPENしていないようですが)には10月5日公開とありますが、日本での公開はいつになるのでしょうか?楽しみです!

■映像をチェック⇒ MySpaceTV: CONTROL : LA BANDE-ANNONCE by Control, le film

■情報元はCDJournal.comでした。リイシューのニュースです。こちらも楽しみ。⇒ CDJournal.com - ニュース - ジョイ・ディヴィジョンの名作群がボーナス・ディスク付リマスター盤として再発

■映画は恐らく、イアンの未亡人による伝記が元になっていると思われます。映画を見る前に読んでおくのも良いかも知れませんね。⇒ 未亡人によるイアン・カーティスの伝記

■映画の公式サイト。 ⇒ Control - A Film By Anton Corbijn

■ニュー・オーダーの公式サイトには、映画のスチール写真が数点UPされています。 ⇒ New Order Online - A New Order / Joy Division Web Site

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2007/08/24


小西さんの言葉に大きくうなずいた


MUSIC MAGAZINE (ミュージックマガジン) 2007年 09月号 [雑誌]


■今月号の「MUSIC MAGAZINE」は渋谷系の特集です。冒頭に、ピチカート・ファイヴ小西康陽さんのインタビューが。

■『僕自身“音楽より自分が好き”ってアーティストをあまりいいと思ったためしがないんで、“自分より音楽が好き”って人の作品がこれからもたくさん出てくればいいなあって思いますね』という言葉には大きくうなずきました。全く同感です。

■まだ全部読んでいませんが、渋谷系アルバムガイドなどを含む本号、面白いです。


Couples / ピチカート・ファイヴ (2004/04/28)


■ピチカートではやっぱり1st「Couples」が好きだなあ。どの曲も全部素晴らしいです。「皆笑った」とかホント好きですね。いまだに飽きずに繰り返し聴いてます。小西さんのボーカルもたっぷり聴けるし、佐々木麻美子サンの儚げな歌声もとても好きだった。


これは恋ではない―小西康陽のコラム 1984‐1996 / 小西 康陽 / 幻冬舎 (1996/12)


■「これは恋ではない」も何度も読み返した(そして今も読み返す)大好きな一冊。小西版「植草甚一ワンダーランド」。最高です。

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2007/08/22


「ビバヒル」と「ツインピークス」


Floating into the Night / Julee Cruise (1990/05/09)


■一つ前の号の「ニューズウイーク日本版」誌の付録DVDに収録されていた「ビバリーヒルズ高校白書」「ツインピークス」の第一話を、思わず夢中で見てしまいました。共にこの秋発売されるDVDボックスセットの宣伝企画ですが、これは懐かしかったなあ。

■両者とも当時はかなりハマったものです。「ビバヒル」(LaLa TV にて放映中)はさすがに途中で飽きて第5シーズン位から見なくなりましたが・・・。「ツイン・ピークス」は劇場版も見に行きましたし、番組主題歌の入ったジュリー・クルーズの1stアルバム「Floating into the Night」まで買いました。

■デヴィッド・リンチ自らプロデュース(および作詞)を手がけた本作。浮遊感溢れるジュリー・クルーズの歌声と綿菓子みたいなバック・トラックが何ともドリーミーで心地良い、ひそかな名盤だと思います。上記ジャケ画像クリックにて、Amazonで数曲試聴可能。

■ところで「ツイン・ピークス」と言えば、個人的に自動車教習所を思い出します。その当時僕は仕事の都合で2、3ヶ月間夜勤のシフトを強いられ(確か夜7時〜朝6時の勤務だったか)、昼間の時間が空くというので、それを利用して車の免許を取ろうと考えたのです。

■教習所にも通いながら、同時にビデオで何巻もある「ツイン・ピークス」にもハマってしまったものですから、当然のことながら睡眠時間は削られ、いつも人々が仕事を終えて帰路につく中をフラフラと出勤したものでした。常に朦朧とした意識の中で、それはまさにデヴィッド・リンチの世界を地で行くような、妙にシュールで現実感の無い日々でした。

■それももう20年近く前の話なのですね。でもお笑い芸人氏による「ディラン」も人気を博しているようですし(笑)、この秋「ビバヒル」ブーム再び、なんてことになるかもしれませんね。

90's | trackback(0) | comment(2) |

2007/08/17


トニー・ウィルソン氏、死去

■ファクトリー・レコードの創設者の一人、トニー・ウィルソン氏が8月10日、心臓発作で亡くなったそうです。まだ57歳の若さでした。心よりご冥福をお祈りいたします。

■詳細はこちら ⇒ CDJournal.com - ニュース - ファクトリー・レコードの創設者 トニー・ウィルソン、死去

■ほんの数ヶ月前、ファクトリー・レコードの歴史を紐解くDVD「シャドウプレイヤーズ」でその元気な姿を見たばかりだったので、とてもショックです。

■あなたのおかげで本当に沢山の素晴らしい音楽に出会えました。ありがとう。そしてさようなら。天国でイアン・カーティスと再会できましたか?

New Wave | trackback(0) | comment(0) |

2007/08/13


ついに再発された「ブリュッセル」続編


The Fruit of the Original Sin / Various Artists (2007/08)


■ついに再発されましたね。「From Brussels With Love(ブリュッセルより愛をこめて)」の続編にあたるクレプスキュール・レーベルのコンピレーション「THE FRUIT OF THE ORIGINAL SIN(原罪の果実)」。長生きはするものです。

■ドゥルッティ・コラム、ポール・ヘイグ、ウィム・メルテンなど、クレプスキュール/ファクトリー/ポストカードなど様々なレーベルを超えたアーティストによるポスト・パンク&アヴァンギャルドなトラックをはじめ、マルグリット・デュラスへのインタビュー、ウィリアム・バロウズによるライヴ・リーディング、サティやドヴュッシーのピアノ曲まで、多彩な魅力がギッシリ詰まった全30曲、2枚組、120分の本作。何とうち8曲は、当時シングル等でしかリリースされなかったレア・ボーナス・トラックです。

■なお、僕は待ちきれずに直輸入版を購入してしまいましたが、8月25日には前作「ブリュッセル」と同様、渚十吾氏による解説付きのバージョンがディスクユニオンさんより発売されます。⇒ diskunion ROCK WEB SHOP

◇ところで上記ユニオンさんでのトラックリスト表記についてお節介ながらちょっと訂正を。Disc No.2の4曲目に Virginia Astley「A Long Absence」がクレジットされていますが、これは正確には、3曲目の「Marguerite Duras / interview」のバックに流れるピアノ曲となります。つまり3曲目と4曲目は合わせて1トラックとなり、したがってDisc No.2も全15トラックとなります。

■1981年の、美しい黄昏色の宝石箱を、またこうして開けることのできる幸せをぜひ。

■リリース元のLTMレーベルにて詳しい解説を(スリーヴノートがそのままUPされています)⇒ カタログ および スリーヴノート/トラックリスト

■トラックリストは以下の通り

Disc No. [1]
1. Peter Gordon / The Fruit of the Original Sin
2. The French Impressionists / My Guardian Angel/Boo Boo's Gone Mambo
3. Durutti Column / The Eye and the Hand
4. Wim Mertens / Multiple 12
5. Cecile Bruynoghe / Clair de Lune
6. Marine / A Man & A Woman
7. Paul Haig / Mad Horses
8. Marine Animal / In My Head
9. 323 / Affectionate Silence
10. Swamp Children / Flesh
11. DNA / Taking Kid to School/Cop Buys a Donut/Delivering the Goods

12. Lawrence Weiner & Peter Gordon / Deutsche Angst
13. Durutti Column / Weakness & Fever
14. Rhythm of Life / Summertime
15. The Lost Jockey / Matters of Theory

Disc No. [2]
1. Rhine River III / An End Remains
2. Richard Jobson / The Happiness of Lonely
3. Marguerite Duras / interview
4. Richard Jobson / India Song
5. The Names / Music for Someone
6. Thick Pigeon / Sudan
7. Durutti Column / Party
8. Arthur Russell / Sketch for Face of Helen
9. Durutti Column / Experiment in Fifth
10. Winston / Tong The Next Best Thing To Death
11. William S.Burroughs / Twilight's Last Gleaming

12. Cecile Bruynoghe / Gymnopedie No.1
13. Rhine River III / Departures
14. Rhythm of Life / Soon
15. Lawrence Weiner / Where It Came From

New Wave | trackback(0) | comment(0) |

2007/08/13


素晴らしい本格派シューゲイザー・バンド


Film School / Film School (2006/01/24)


■米サンフランシスコの5人組シューゲイザー・バンド、Film School。まさにシューゲイズ・サウンドの王道を行く音で、一聴してヤラれました。何はともあれ彼らのMySpaceで試聴を

■上記、試聴開始された新曲を含む2ndアルバムは9/11にリリース予定。(元)マイ・ブラッディ・ヴァレンタインのコルム・オコーサクもゲスト参加とのこと。取り急ぎ1st「Film School」を購入しましたが(やはりMySpaceにUPされている2曲がとりわけ素晴らしいです)この2ndも絶対に手に入れたいと思っています。

Shoegazer | trackback(0) | comment(0) |

2007/08/05


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